楽天モバイルの通信速度は遅い?
実測データと時間帯別レビュー

「楽天モバイルは遅い」——ネットでよく見かけるこの評判、実際のところはどうなのでしょうか。

筆者は楽天モバイルを日常的に利用していますが、結論から言うと「普段使いには十分。ただし時間帯と場所による」というのが正直な感想です。

この記事では、実測データや利用実感をもとに、楽天モバイルの通信速度を時間帯別に検証し、「本当に遅いのか?」という疑問に答えます。

結論:日常使いには問題ないレベル

先に結論をまとめます。

問題なくできること

  • SNS(X、Instagram、TikTok)の閲覧・投稿
  • YouTube・Netflix等の動画視聴(HD画質)
  • LINEのメッセージ・通話・ビデオ通話
  • Webサイトの閲覧・ニュースアプリ
  • 音楽ストリーミング(Spotify等)
  • QRコード決済(PayPay、楽天Pay等)

場面によっては気になること

  • 昼12時台の混雑時に大容量画像の読み込みが遅い
  • オンラインゲーム(FPS等)で遅延を感じることがある
  • 大容量ファイルのダウンロードに時間がかかる場合がある

スマホで日常的にやることの大半は、楽天モバイルで問題なくこなせます。 「遅くて使い物にならない」という状況は、少なくとも都市部ではあまり感じません。

時間帯別の通信速度レビュー

通信速度は一日の中でも変動します。以下は、みんなのネット回線速度(みんそく)等の速度測定サイトで報告されている楽天モバイルの実測データの傾向です。

時間帯 下り速度の目安 体感
朝(7〜9時) 30〜80 Mbps 快適
午前(9〜12時) 40〜90 Mbps 快適
昼(12〜13時) 10〜30 Mbps やや遅い
午後(13〜17時) 30〜70 Mbps 快適
夕方(17〜19時) 20〜50 Mbps 快適
夜(19〜23時) 20〜60 Mbps 快適
深夜(23〜7時) 50〜100 Mbps 快適

※ 上記は速度測定サイトの報告値を参考にした目安です。実際の速度は端末・場所・回線混雑状況によって大きく異なります。

注目すべきは、大半の時間帯で下り30Mbps以上が出ているということ。 一般的に、スマホで快適にインターネットを使うには5〜10Mbpsもあれば十分と言われています。 YouTube(HD画質)でも5Mbps程度あれば問題ありません。

つまり、昼の混雑時でも10〜30Mbpsあれば、ほとんどの用途で不便を感じることはありません。

「楽天モバイルは昼に遅い」と言われる理由

楽天モバイルに限った話ではありませんが、昼12時〜13時は全キャリアで通信速度が落ちやすい時間帯です。 理由はシンプルで、お昼休みにスマホを使う人が一斉に増えるためです。

楽天モバイルが特に「遅い」と言われやすいのには、いくつかの背景があります。

  • 基地局数がまだ発展途上 — ドコモ・au・ソフトバンクは数十年かけて基地局を整備していますが、楽天モバイルは2020年の本格参入から約6年。基地局数は急速に増えていますが、密集エリアでの処理能力はまだ差があります。
  • 利用可能な周波数帯の違い — 楽天モバイルが主に使っているBand 3(1.7GHz帯)は、建物の中に届きにくい特性があります。2024年に「プラチナバンド」(700MHz帯)の運用が始まりましたが、全国展開はまだ進行中です。
  • ユーザー急増による一時的な混雑 — データ無制限の料金プランが人気で契約者数が急増しており、基地局あたりの負荷が高まっているエリアがあります。

ただし、これらは楽天モバイルが積極的に対処を進めている課題です。 基地局の増設やプラチナバンドの展開により、速度は着実に改善傾向にあるという報告も見られます。

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地域による速度差はある?

正直に言うと、地域差はあります。これは楽天モバイルに限らず全キャリアに共通する特徴ですが、楽天モバイルの場合はその傾向がやや顕著です。

都市部(東京23区・大阪市・名古屋市など)

楽天モバイル自社回線のカバー率が高く、日常使いに不便を感じることはあまりないレベルです。 ターミナル駅周辺や繁華街では基地局が密に設置されており、安定した速度が出やすくなっています。

郊外・住宅街

多くのエリアで自社回線がカバーされていますが、一部で建物内の電波が弱いと感じるケースがあるようです。 特に鉄筋コンクリート造りの建物の奥まった部屋では、電波が届きにくい場合があります。

地方・山間部

自社回線のカバー外ではau回線(パートナー回線)に接続されます。 パートナー回線でも通信自体は可能ですが、自社回線と比べると速度が落ちる傾向があります。 ただし、楽天モバイルは自社回線の人口カバー率99%以上を達成しており、普段の生活圏であれば自社回線で利用できるケースがほとんどです。

自分の生活圏がカバーされているかどうかは、 楽天モバイル公式のサービスエリアマップ で確認できます。契約前に一度チェックしておくのがおすすめです。

他社キャリアとの速度比較

通信速度を他のキャリア・格安SIMと比較してみましょう。 以下は、速度測定サイトの報告値を参考にした大まかな傾向です。

キャリア 下り速度の傾向 月額(無制限)
楽天モバイル 30〜80 Mbps 3,278円
ドコモ(eximo) 60〜150 Mbps 7,315円
au(使い放題MAX) 60〜130 Mbps 7,238円
ソフトバンク(メリハリ無制限+) 60〜130 Mbps 7,425円
ahamo 50〜120 Mbps 4,950円(100GB)
LINEMO 40〜100 Mbps —(最大30GB)
povo 50〜120 Mbps —(都度課金)

※ 速度は測定サイトの報告値の傾向であり、実際の速度を保証するものではありません。月額は割引適用前の税込価格です。

数値だけ見ると、大手3キャリアと比べて楽天モバイルの速度はやや控えめです。 しかし、料金差は月額4,000円以上。年間にすると約5万円の差になります。

「30〜80Mbpsと60〜150Mbps、体感の違いがあるか?」と言われると、普段使いではほとんど差を感じません。 動画もSNSもWebサイトも、10Mbps以上あれば快適に使えるからです。

速度にこだわりがある方は大手キャリアが安心ですが、コストパフォーマンスを重視するなら楽天モバイルは十分選択肢に入るのではないでしょうか。

楽天モバイルの速度が向いている人・向いていない人

向いている人

  • SNS・動画視聴・Webブラウジングが中心の人 — 日常的な用途では速度に不満を感じにくい
  • 料金の安さを最優先にしたい人 — 大手の半額以下でデータ無制限
  • 都市部で主に利用する人 — 自社回線エリアなら安定した速度が出やすい
  • データ通信を大量に使う人 — テザリングも含めて無制限で使い放題
  • 楽天経済圏を活用している人 — ポイント還元を考慮すると実質コストがさらに下がる

向いていない人

  • 常に最高速度を求める人 — 大手キャリアの方が安定して高速
  • オンラインゲーム(FPS・格闘ゲーム等)を本格的にプレイする人 — 遅延(Ping値)が気になる場面がある
  • 地下やビル内で長時間過ごす仕事の人 — 建物内で電波が弱くなるケースがある
  • 山間部や郊外に住んでいる人 — エリアマップで事前確認が必須

まとめ:楽天モバイルの速度は「普段使いなら十分」

  • 大半の時間帯で下り30Mbps以上 — SNS・動画・Web閲覧は快適
  • 昼12〜13時は10〜30Mbps程度に落ちるが、日常用途なら問題ないレベル
  • 大手キャリアと比べると速度は控えめだが、料金は半額以下
  • 都市部では安定、地方は事前のエリア確認がおすすめ
  • プラチナバンド展開・基地局増設で改善が進んでいる

「最速」を求めるなら大手キャリアに軍配が上がりますが、月額3,278円でデータ無制限、普段使いに困らない速度が出ているなら、十分にコスパの高い選択肢です。

速度だけでなく、料金・ポイント還元・データ容量を総合的に比べてみると、楽天モバイルの魅力がより分かりやすくなります。 他社との詳しい比較はこちらをご覧ください。

※ 本記事の速度データは、みんなのネット回線速度等の速度測定サイトで公開されている報告値を参考にしています。実際の通信速度は利用環境により異なります。

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