楽天モバイルは地下でつながらない?
場所別の実態と改善策

「地下に降りたら楽天モバイルの電波が消えた」——こうした声を目にして、契約をためらっている方もいるかもしれません。

筆者は楽天モバイルをメイン回線として使っていますが、正直に言うと、地下で電波が弱くなる場面はあります。ただ、すべての地下で使えないわけではなく、場所によって状況はかなり異なります

この記事では、地下でつながりにくくなる理由を解説したうえで、地下街・地下駐車場・ビル地下階など場所ごとの傾向と、すぐに試せる改善策をまとめています。

地下で電波が弱くなる理由

楽天モバイルが地下で弱くなるのには、技術的な理由があります。

Band 3(1.7GHz帯)の特性

楽天モバイルが主力として使っている周波数帯はBand 3(1.7GHz帯)です。この周波数帯は通信速度に優れる反面、壁やコンクリートを通り抜ける力が弱いという特性があります。

地下空間は地面・壁・天井すべてがコンクリートや土で囲まれているため、地上の基地局から発信された電波が大幅に減衰します。これが「地下に降りるとつながらない」という現象の主な原因です。

大手キャリアとの違い

ドコモ・au・ソフトバンクが長年使ってきた「プラチナバンド」(700〜900MHz帯)は、障害物を回り込んで届く特性があり、地下でも比較的つながりやすいです。また、大手3社は地下施設内に専用の基地局(小型基地局・アンテナ)を長年設置してきた蓄積もあります。

楽天モバイルは2024年にプラチナバンド(700MHz帯)の運用を開始しましたが、地下施設への基地局設置はまだ途上段階です。この整備状況の差が、地下での体感の違いにつながっています。

「地下」と一口に言っても、場所によって電波状況は大きく異なります。筆者の体験とユーザー報告をもとに、場所別の傾向を整理しました。

地下鉄の駅・ホーム

主要都市の地下鉄駅ホームでは、楽天モバイルの基地局設置が進んでおり、ほぼ問題なくつながるケースが増えています。筆者の体感でも、東京メトロの主要駅ではホームで快適に使えます。ただし、駅間の走行中はまだ途切れることがあります。

地下街・地下ショッピングモール

大規模な地下街(東京駅一番街、大阪の梅田地下街など)では、通信事業者向けのアンテナが設置されている施設が多く、比較的つながりやすい傾向です。一方で、小規模な地下通路や古い地下街では電波が弱いことがあります。

ビル・マンションの地下階

オフィスビルやマンションの地下1〜2階は、最もつながりにくいと感じる場所の一つです。建物の地下階には通信事業者の基地局が設置されていないことが多く、地上からの電波も届きにくいため、圏外になるケースがあります。

筆者も、あるビルの地下会議室で圏外になった経験があります。ただし、同じ建物でも地下1階と地下2階で状況が違ったり、窓やエレベーターホールの近くなら電波が入ったりすることもあり、ピンポイントでの差が大きいです。

地下駐車場

地下駐車場は通信事業者の基地局が設置されていないことがほとんどで、どのキャリアでも電波が弱くなりがちな場所です。楽天モバイルに限った問題ではありませんが、プラチナバンドが整備されていない分、大手キャリアよりもつながりにくい傾向があります。

※ 上記は筆者の体験およびユーザー報告にもとづく傾向であり、すべての施設・場所での接続状況を保証するものではありません。

他社キャリアとの比較

地下での電波状況について、他社と正直に比較します。

場所 楽天モバイル 大手3キャリア
地下鉄の駅ホーム 主要駅は良好 ほぼ全駅で安定
地下鉄の走行中 途切れることがある 概ね安定
大規模な地下街 概ね良好 安定
ビル地下階 弱い〜圏外の場合あり やや弱い場合あり
地下駐車場 弱い〜圏外 弱い場合あり

地下での安定性は、現時点では大手キャリアに分があります。特に、地下鉄の走行中やビルの地下階では差を感じることがあります。

ただし、「地下で完全に使えない」というわけではありません。主要な地下鉄駅や大規模な地下街では問題なく使えるケースが増えているのが2026年現在の実態です。

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地下でつながらないときの改善策

地下で圏外になったとき、以下の方法を試してみてください。

1

窓際・出入口の近くに移動する

地下でも、地上への出入口や階段の近く、エレベーターホール付近は電波が入りやすいポイントです。数メートル移動するだけでつながることもあるので、まず場所を変えてみましょう。

2

機内モードをオン→オフにする

地上に戻っても圏外表示が続く場合は、機内モードをオンにして10秒ほど待ち、オフに戻す。端末が電波を再検索して、最適な基地局に接続し直します。

3

施設のWi-Fiを利用する

地下鉄の駅や大型商業施設では、無料Wi-Fiが提供されていることがあります。急ぎの連絡が必要なときはWi-Fiに切り替えることで対処できます。

4

事前にコンテンツをダウンロードしておく

地下で長時間過ごす予定がある場合は、音楽・動画・地図データなどを事前にダウンロードしておくと安心です。SpotifyやYouTube Music、Google マップにはオフライン機能があります。

5

端末を再起動する

地上に戻っても電波が復旧しない場合は、端末の再起動を試してください。通信モジュールの一時的な不具合がリセットされ、正常に接続できるようになることが多いです。

プラチナバンドで今後どう変わる?

楽天モバイルが2024年に運用を開始したプラチナバンド(700MHz帯)は、地下での電波状況を改善する切り札と期待されています。

プラチナバンドが地下に強い理由

700MHz帯の電波は、1.7GHz帯と比べて波長が長く、壁やコンクリートを回り込んで届く力が強いです。大手キャリアが地下でつながりやすいのは、このプラチナバンドを長年整備してきたからです。

現状と今後の見通し

プラチナバンドの基地局展開は始まったばかりで、現時点では全国に行き渡っていません。しかし、楽天モバイルは基地局の増設を急ピッチで進めており、地下での電波状況は今後着実に改善されていくと見込まれます。

「以前は圏外だった場所でつながるようになった」という声がSNS上でも見られるようになっており、改善は確実に進んでいます。

まとめ

  • 地下でつながりにくいのは、Band 3の壁透過力の弱さと基地局整備の差が原因
  • 地下鉄の主要駅・大規模地下街では問題なく使えるケースが増加中
  • ビル地下階・地下駐車場はどのキャリアでも弱いが、楽天モバイルはより影響を受けやすい
  • 出入口付近への移動や機内モード切替で復旧するケースが多い
  • プラチナバンドの展開で今後の改善が見込まれる

楽天モバイルは地下で完全に使えないわけではありません。主要な場所ではつながるようになってきており、状況は確実に良くなっています。

とはいえ、地下で過ごす時間が多い方——たとえば地下のオフィスで働いている、毎日長い地下通路を歩くなど——は、事前にエリアマップで自分の生活圏を確認しておくことをおすすめします。

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